兵庫県姫路市で2001年に起きた郵便局強盗事件で逮捕され、服役したナイジェリア人男性の第2次再審請求で、男性の弁護団は6日、今年2月に検察側が新たな証拠を開示したことを明らかにした。盗まれた現金などが見つかった倉庫の写真などで、この倉庫に鍵がかかっていたことが有罪認定の根拠となっていたが、写真では鍵が付いていなかったという。 弁護団は「有罪認定の前提を覆す証拠」と主張し、さらなる証拠の開示を求めて神戸地裁姫路支部に意見書などを提出した。 確定判決によると、男性は01年6月、いとこと郵便局に押し入り、現金約2300万円を奪ったとして逮捕、起訴された。06年に最高裁で懲役6年の判決が確定し、服役後の12年に再審を請求したが神戸地裁姫路支部が棄却。25年に2度目の再審請求を申し立てた。 弁護団によると、倉庫は当時男性が貸借しており、現金や犯行に使われた車両が見つかった。普段は施錠されていたことから「第三者の立ち入りが困難だった」として、男性が実行犯と推認されると認定された。 開示された写真は捜査報告書に添付されており、倉庫の扉の外側には施錠器具がなかったという。弁護団長の吉田英樹弁護士は「検察が重大な証拠を隠し、事実と異なる主張をしたために有罪判決につながった」と批判した。