熊本県警八代署は19日、息子を装う「電話で『お金』詐欺」の実行役として八代市内の高齢女性から現金を受け取ったとして、詐欺の疑いで福岡市の高校1年の男子生徒(15)を逮捕した。 逮捕容疑は氏名不詳者らと共謀して18日午前、八代市の無職女性(90)に息子を装って「2千万円を脱税した。納税に必要な200万円を準備してほしい」とうその電話をかけ、同日午後2時45分ごろ、男子生徒が「弁護士事務所職員」と称して女性宅を訪問。女性から封筒入りの現金200万円をだまし取った疑い。署は「受け子」役とみている。 署によると、女性は現金を渡した直後、親族に相談。離れて暮らす息子が普段と変わらない様子だったと聞いて不審に思い、110番通報した。被害発生から約30分後、署員が八代市内を歩く男子生徒を見つけ、任意同行を求めた。生徒は「弁護士事務所職員」と称して女性宅を訪れたが、ラフな服装だったという。 逮捕時、男子生徒は女性から受け取った現金200万円を所持していた。友人の紹介で知り合った人物から交流サイト(SNS)で「稼げる仕事をしないか」と持ちかけられたという。容疑を認め、「洋服を買うお金が欲しかった」と供述している。