『ウエストワールド』(73)は、『ジュラシック・パーク』(93)の原作者であるマイケル・クライトンが、初めて脚本・監督を務めた劇場長編映画だ。「人間そっくりの殺人ロボットがしつこく追いかけてくる」というパターンの原型であり、その後のSF映画に大きな影響を与えた。また、ルー・ショー・プロダクションとMGMテレビ制作の『Beyond Westworld』(80)や、HBOの『ウエストワールド』(16~22)といったドラマシリーズのベースとなった映画でもある。さらに今日の目で観ると、コンピューターウイルスやAIの発達といった状況を予言していたかのようにも感じさせる。