大阪府咲洲庁舎に入居していた「さきしまコスモタワーホテル」の運営会社が破産、負債約14億円

(株)さきしまコスモタワーホテル(TDB企業コード:463023182、資本金1500万円、大阪府大阪市中央区北久宝寺町4-4-15、代表小寺孝明氏)は、2月17日に大阪府より破産を申し立てられ、4月21日に大阪地裁より破産手続き開始決定を受けた。 破産管財人には山形康郎弁護士(弁護士法人関西法律特許事務所、大阪府大阪市中央区北浜2-5-23 小寺プラザ12階、電話06-6231-3210)が選任されている。 当社は、2017年(平成29年)11月に設立。大阪府咲洲庁舎の空きスペースの活用促進と稼働率向上を目的とし、同庁舎7階から17階で開業した「さきしまコスモタワーホテル」の運営を手がけていた。設立以降、日韓関係の悪化や新型コロナウイルス感染拡大の影響を受け、2020年2月期には年収入高約5億9600万円に対し、営業損益段階から赤字を計上。同期以降、3期連続で赤字を計上していた。 そのようななか、関係会社である(株)さきしまコスモタワーホテル開発(TDB企業コード:355023962)が賃料や管理費などを滞納したとして、大阪府が2020年7月に賃貸借契約を解除。同年11月には大阪府から支払いと退去を求めて提訴され、2024年6月5日には、大阪高裁より未払い賃料など約26億円の支払いとフロアの明け渡しを命じた判決を受けていた。 また、同年8月には強制執行を免れるために資金を隠したとして、強制執行妨害目的財産損壊等(財産の隠匿)容疑で同社の代表らが逮捕される事態となり、ホテルは同年10月31日をもって閉館。さらに、(株)さきしまコスモタワーホテル開発が、2024年10月に債権者より破産を申し立てられ、同年12月24日に大阪地裁より破産手続き開始決定を受けたことで、ホテルの運営会社である当社においても動向が注視されていた。 負債は申請時点で約14億7100万円。

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