【04月22日 KOREA WAVE】事業失敗を悲観し、自らの両親や妻、娘ら家族5人を殺害したとして、韓国・京畿道龍仁西部警察署は19日、殺人および尊属殺人の容疑で50代の男を逮捕した。犯行手口や逃走経路などから見て、計画的犯行の可能性が高いとみられる。 男は今月14日午後、龍仁市寿城区にある自宅マンションで、80代の両親、50代の妻、10〜20代の娘2人の計5人に睡眠薬を混入した飲食物を与えて昏睡させた後、首を絞めて殺害した疑いが持たれている。 犯行後、男は「家族を殺し、自分も死ぬ」との趣旨のメモを残し、15日午前1時ごろ乗用車で光州市東区のオフィステル(ワンルーム型マンション)へ逃走したが、同日中に警察により身柄を確保された。 警察の取り調べに対し、男は「マンション分譲に関連した事業をしていたが、契約者から詐欺分譲の疑いで告訴された。莫大な借金を負い、民事訴訟にも巻き込まれた。家族に借金を背負わせるわけにはいかなかった」と供述している。 だが警察は、同様の事件と比較しても男の犯行は極端で、単に「事業失敗」だけが動機とは言い切れないとみている。また、犯行を短時間で完了させた▽逃走時に一切のためらいがなかった――ことから、計画性を疑わせる要素が多いとみられている。 特に、使用された睡眠薬については、一定期間にわたり事前に準備していたことが判明しており、警察関係者は「被害者に気づかれず薬を投与するには、相当な計画と準備があったはずだ」と述べている。 (c)KOREA WAVE/AFPBB News