【モデルプレス=2025/04/23】2021年に韓国で放送されたドラマ「怪物」が、7月より「WOWOW連続ドラマW 怪物」(全10話)として日本で放送・配信されることが決定。俳優の安田顕と水上恒司がW主演を務める。 ◆韓国ドラマ「怪物」日本リメイク決定 2021年、「梨泰院クラス」や「財閥系の末息子」など数多くの作品を制作してきた韓国スタジオSLLが制作し、JTBCで放送された韓国ドラマ「怪物」。放送されるや否や、“脚本、演出、演技、どっしりとしたメッセージと音楽まですべてが完璧に近かったドラマ”と韓国視聴者の中でも絶賛された。 その年の百想芸術大賞(韓国で最も権威あるアワード)では、作品賞、脚本賞、男性最優秀演技賞の三冠を達成。名実ともに2021年の韓国の顔となったドラマである。本作がここまで評価されたのは、神経をすり減らす繊細な心理描写や、緻密なストーリーが展開される脚本が素晴らしいことはさることながら、キャスト陣の圧倒的な演技に帰着する。その象徴的だったのがイ・ドンシクを演じたシン・ハギュンの演技であり、百想芸術大賞では男性最優秀演技賞を受賞した。 そんな本作のリメイクを求めてWOWOWが制作スタジオSLLに直接オファー。WOWOWドラマが築き上げてきた重厚な人間ドラマが評価され、「怪物」のリメイクを世界で初めてWOWOWが手がけることが決定した。 ◆安田顕&水上恒司、初共演でW主演に 25年前に双子の妹が失踪し、その容疑者として逮捕された過去を持つ警察官・富樫浩之役を演じるのは、映画やドラマなど話題作への出演が続く安田。富樫を一連の猟奇的殺人事件の犯人と疑っている、東大法学部卒のキャリア警察官僚・八代真人役を演じるのは、WOWOWドラマ初出演にして初主演となる水上。W主演を務める2人は本作が初共演となる。 羽多野町で25年ぶりに起こった猟奇的殺人事件。25年前に同じような事件で妹が失踪していた羽多野署生活安全課の警察官・富樫浩之(安田)と、東京から異動してきたキャリア警察官・八代真人(水上)は、それぞれの思惑で犯人を追う。ただ実は富樫は、25年前に起きた妹の失踪事件の容疑者となった男でもあった。真人もまた、ある目的を抱えてこの町にやってきていた。 お互いに疑いの目を向けながら共に事件を捜査する富樫と真人。だが、捜査は難航する。かつての捜査資料の紛失、奇怪な行動を繰り広げる富樫。真人の父親である警察庁次長の八代正義からは捜査を打ち切るように圧力がかかる。町ぐるみで何かを隠していると、疑惑を募らせる真人。そんな最中、新たな事件が発生。富樫にとって娘のような大切な存在の女子大生の柳美緒が行方不明に。そして一連の容疑者として富樫が逮捕される。複雑に絡み合う過去と現在、登場人物たちの心の闇や傷、次第に明らかになっていく驚愕の事実、先の読めないストーリー展開と人間模様、そして衝撃の結末とは。(modelpress編集部) ◆安田顕(富樫浩之役)コメント ・本作のオファーを受けた際のお気持ち 素直に嬉しかったのは勿論ですが、その後ドラマのオリジナル版を拝見し、これは『与し難く、やり甲斐に満ちた』役柄だと感じました。このドラマの主演に選んでいただき、感謝申し上げます。 ・脚本を読まれた際のご感想 『息もつかせぬ』展開。前半から中盤にかけての構成力が素晴らしく、夢中で読み進めました。WOWOW版として改訂された自分の演じるキャラクターの言動、設定は、プロデューサーさん、監督さんと何度も話し合い、納得した上で撮影させていただきました。原作者のキム・スジンさんに心より敬意を表します。 ・今回演じられた富樫浩之という役について、役作りで心がけたことや、撮影現場の印象など ドラマで起きる事柄を時系列に並べ直し、そのシーン毎における富樫浩之の心情を丁寧に紐解きました。約3ヶ月の撮影期間ですので現場は順調な日もあればそうではない日もありましたが、皆がより良い作品を届けたい想いで取り組んでいたのは間違いありません。何より、『与し難い』役柄に挑戦できたこと。撮影終了時、『演れることは演った』と思えたことに改めて感謝申し上げます。 ・視聴者の皆様へメッセージ 理屈抜きに面白いはずです。是非、繰り返しご覧ください。 ◆水上恒司(八代真人役)コメント ・本作のオファーを受けた際のお気持ち オファーを頂いた際にある程度形にして頂いた脚本を拝見しました。原作があるので最終話まで流れを把握することができ、且つ毎話主人公が変わっていくようなバリエーション豊かであり、劇中のキャラクター達の騙し合いに視聴者の方々を翻弄していく構成に惹かれました。 ・脚本を読まれた際のご感想 私が演じた八代真人が今作において年齢的にも経験的にも若いキャラクターとして存在しなければなりません。その若さ故の怪物さをいかに表現できるか、そこが重要であり私の技量でどこまで表現できるか不安を感じざるを得ませんでしたが、製作陣の方々の期待にお応えしたいと今作品に飛び込みました。 ・今回演じられた八代真人という役について、役作りで心がけたことや、撮影現場の印象など 今作でかなり作り込むことを意識して挑みました。そこで改めて人間を演じるということの難しさを痛感しました。表情、声色、姿勢、所作、服装、志。八代真人を作り上げていく過程で、私自身が勝手に自由に決めていったことを持続していくことがかなりハードでした。どのような人間なのか、本編にて感じてください。 ・視聴者の皆様へメッセージ 視聴者の方々を脅かすような事を発信するのも良くないですし、決してそういった意図ではないことを前提に申し上げますが、我々の日常にも今作に出てくるキャラクター達の意図というものは必ず存在しているものだと思います。そういったところを狙って製作して参りました。エンタメならではの不安と緊張感を堪能してください。 ◆原作者:キム・スジン氏コメント(※日本語訳) 私が最初に『怪物』の執筆を始めた際、この作品が日本で制作されることを全く想像もしていませんでした。そのため、日本の監督をはじめ、スタッフの皆様、キャストの皆様が新たに作り上げてくださったこの作品が、皆様にどのように感じていただけるのか、大変楽しみにしております。主人公たちの人生で最も重要で特別な瞬間を、そして残された人々の悲しみを温かい視点で見守っていただければ、心より感謝申し上げます。 ◆監督:鈴木浩介氏コメント 2009年「空飛ぶタイヤ」に参加させていただいてから16年。数多くWOWOWドラマ作りに携わらせていただきましたが、「怪物」ほどプレッシャーを感じた作品はなかったです。数多ある韓国ドラマの中でも特に好きな作品だったからかもしれません。人生分の半年間。脚本、キャスト、スタッフと出会えて幸せでした。全10話。是非楽しんでください! ◆監督:池澤辰也氏コメント 韓国の大人気ドラマ「怪物」を日本でリメイク!安田顕さん、水上恒司さん、魅力的なキャストたちが、圧倒的な芝居で魅せる。誰もが悲しみを背負い、それでも前を向いて生きているギラギラとエネルギーに満ちた空気、その空気の中に身を預けた私は、 息をすることも忘れて、 ワクワクしながら作り上げました。これはリメイクではない。新しい見応えのあるドラマができました。 【Not Sponsored 記事】