競馬の馬券の払戻金をめぐって、60代の男性にうその電話をかけ、現金およそ20万円をだまし取ったとして、38歳の男が逮捕され、警視庁は、男が詐欺グループのリーダーで、このグループが1億円以上をだまし取っていたと見て調べています。
逮捕されたのは、東京・品川区の職業不詳、池口貴志容疑者(38)です。
警視庁によりますと、池口容疑者はほかの男らと共謀して、去年10月ごろ、長崎県の60代の男性の自宅に「あなたの代理で買った馬券が当たったが、払戻金を受け取るには情報料が必要だ」などとうその電話をかけ、現金およそ20万円をだまし取ったとして、詐欺の疑いが持たれています。
これまでの調べで、男性の自宅には「競馬が当たる情報を提供する」という内容のダイレクトメールが事前に送られていて、男性が登録すると、すぐに電話がかかってきたということです。
池口容疑者は、10数人のグループが拠点としていた東京・渋谷区の雑居ビルの部屋や電話などを用意したほか、詐欺の具体的な手口を指示していたということです。
警視庁は、池口容疑者が詐欺グループのリーダーで、このグループがことし2月までの1年余りの間に同様の手口でおよそ100人から1億円以上をだまし取っていたと見て調べています。警視庁は捜査に支障があるとして、容疑を認めているかどうか明らかにしていません。