【「ガンニバル」シーズン2、ネタバレ全話振り返り】狂気、覚悟、葛藤、そして感動! 理性と魂を“喰らいつくす”完結編がエモ過ぎた

柳楽優弥が主演を務める「ガンニバル」シーズン2が、ついに最終話を迎えた。原作は、累計発行部数400万部を超える二宮正明氏の同名漫画。「人が喰われているらしい」と噂される供花村を舞台にしたヴィレッジスリラーの完結編は、呪いの原点である約70年前の悲劇にさかのぼり、いまもなお村を支配する後藤家の狂気のルーツを掘り起こした。 ディズニープラスが手がけるオリジナルシリーズとして、国内外で高い評価を獲得した「ガンニバル」。シーズン2は配信直後、アジア太平洋地域におけるディズニープラスで、2025年に最も視聴された日本発作品に。日本国内では、配信開始からわずか9日間で累計100万時間視聴を突破し、ディズニープラス史上最速記録を樹立した。この記事では、視聴者の理性と魂を“喰らいつくす”完結編を存分に味わうため、全8話のあらすじをネタバレありで、ご紹介する。 ※本記事には、ディズニープラスで配信中の「ガンニバル」シーズン2・全8話のあらすじ・概要をまとめて掲載しています。ネタバレに触れる文言も数多くありますので、作品未見の方は、十分にご注意ください。 ●第1話「内通」 後藤家の内通者からの情報で、ついに生贄の子どもたちが閉じ込められた檻を発見した阿川大悟(柳楽優弥)。しかし、中はすでに空っぽ。突如襲いかかる“あの人”と激しい闘いを繰り広げた大悟は、谷底の川へ落ちる。そんな大悟のピンチを救ったのが、宮司の息子・神山宗近(田中俊介)だった。 時を同じくして、大悟の妻・有希(吉岡里帆)と娘・ましろ(志水心音)も後藤家の刺客に襲われ、絶体絶命の危機に陥る。供花村の闇の深さが浮き彫りとなり、大悟の命をかけた熾烈な戦いが動き始める。 後藤家の当主である恵介(笠松将)は、生贄の子どもたちを“人間扱い”する弟・洋介(杉田雷麟)に真意を問いただすと、「兄ちゃんは、ほんまにあの子らが家畜に見えるんか?」と、重い言葉を突きつけられた。そして、供花村から逃げ延び、隠居生活を送る恵介の母・後藤藍(河井青葉)の過去が明らかになる。 <気になるポイント> ・大悟に子どもたちの居場所を伝えた内通者とは? ・警察内にも後藤家の人間が! 警察、信用できる? ・ついに恵介と洋介の本当の父親が明らかに……。 ●第2話「交戦」 失踪した前任の駐在・狩野治(矢柴俊博)の娘・すみれ(北香那)は、恵介の子を身ごもっていた。その事実を知った後藤家は、恵介への疑念をはらみながら、一気に祝祭のムードへ転じていく。 シーズン2で注目したいのは、後藤家をめぐって警察が動き出し、ついに両者がぶつかり合う展開だ。これまで二の足を踏んでいた警察が、後藤家に大挙して押し寄せる。内通者に裏を取った金丸豪(赤堀雅秋)たちが家宅捜索を始めるが、“あの人”が鎌で警察を殺害すると、後藤家と機動隊による激しい交戦が幕を開けた。 大悟は子どもたちが監禁されているうどん屋を突き止め、保護に向かうが、そこには「村のためじゃ」と非を認めない村のリーダー、山口さぶ(中村梅雀)らの姿があった。そんな彼らの前に現れたのが、後藤家の過激な一派のリーダーである後藤理(中島歩)。いきなり無差別襲撃を始め、大悟は絶体絶命のピンチに追いやられる。 <気になるポイント> ・若き後藤銀(恒松祐里)に見初められた神山正宗(倉悠貴)が、「銀さん、僕はちゃんとまっとうしたよね?」と呟いた理由は? ・恵介はなぜ、すみれに銃を突きつけた? ・ドラマオリジナルのキャラクター、後藤理が怖過ぎる! ●第3話「覚醒」 冒頭の見せ場は、大悟と理というブレーキが利かないふたりのぶつかり合いだ。ただならぬ雰囲気を帯びた理は、血の付いた刃を取り出し、「おめぇ、めちゃくちゃやってくれたのぅ」と迫るが、大悟は「てめぇらがだろ」と物怖じせず相対する。その様子を、洋介は銃を構えながら、山奥から見張っていた。 後藤家の反撃は警察の想像を超えていたが、そんな後藤家にも誤算があった。それは、大悟という化け物じみた警官だった。有希とましろを人質にとられたと知った大悟は、恵介の弟・洋介を人質にとって対抗する。 そして、後藤家の内部にも動きが……。後藤家と対峙する刑事の金丸が、後藤家に代々伝わる懐中時計を所有しており、自分こそが後藤家の正統な後継者だと主張。さらに、恵介と洋介を父親として育てた、供花村の村長・後藤清(六角精児)が、自分が警察の内通者だったと白状する。 <気になるポイント> ・大悟、ついに覚醒! 背景には東京で起こした事件も。 ・後藤家の縛りと、芽生えた意思の間で揺れる洋介はどうする? ・村長の清が後藤家を裏切った理由は? ●第4話「混沌」 恵介たちの母・藍は、顔を食われた男・京介(高杉真宙)とひっそりと暮らしていた。後藤家の秘密を知る藍が訴え出れば、警察は後藤家を逮捕することができる。しかし後藤家を恐れる藍は、その決断ができずにいた。そんな藍たちのもとに、後藤家の刺客が放たれた。 一方、大悟は、後藤家に人質にとられた有希とましろを救うため、洋介を連れて、恵介との取引場所であるトンネルへ向かう。洋介の裏切りを疑う後藤岩男(吉原光夫)、有希とましろに銃を向ける後藤真(米本学仁)、それを制止する恵介。後藤家の仲間割れで現場が混沌とするなか、大悟は形勢逆転のチャンスをうかがうが、またしても“あの人”が現れて、ましろを連れ去る。 <気になるポイント> ・洋介に「兄ちゃんは何でもひとりで抱え込む」と言われた恵介、何を思う? ・回想シーンに恵介と後藤銀(倍賞美津子)、“あの人”が登場。 ・来乃神神社の宮司・神山正宗(橋爪功)が登場し、物語は過去パートへ。 ●第5話「追憶」 供花村の狂気の始まりを目撃した重要人物である前神主・正宗が語るのは、1949年の供花村の姿だった。村人から支持を集め、対立する後藤家と村人との橋渡し的存在の父・吉宗(テイ龍進)をもつ青年時代の正宗(倉)は、ある日、父に連れられ、村を牛耳る後藤金次(豊原功補)を訪ねる。その帰り際、正宗の目に映ったのが、雪道に映える黒い着物に身を包み、艶やかな佇まいの若き日の銀(恒松)の姿だった。 ふたりが結ばれるまで、時間はかからず、またその噂はすぐさま、村を駆けめぐった。さらに銀の妊娠も発覚。正宗の子どもであるかは定かではなかったが、神主の血筋を汚してなるものかと、村人が銀を襲撃。すると、銀は鍬(くわ)でその村人を殺し、「こんな気持ちが良いことはいままでなかった!」と、狂気をむき出しにした。そんな銀のことを、村人は生贄として、山奥の木に縛り付ける。 <気になるポイント> ・有希を町の病院へ連れて行くよう洋介に託すが、信じて大丈夫? ・銀が「この村には居場所がない」と語る理由とは? ・銀の前に現れた謎の山賊(谷中敦)の正体とは? ●第6話「一揆」 村人たちが銀を山に捨ててから3年後。冬のある日、死んだと思われていた銀が、供花村の男たちに襲いかかり惨殺する。銀は山賊のカシハベ一族の助けを借り、生まれた息子・白銀(しろがね)とともに人肉を食いながら生き延びていたのだ。その凶報は飢餓に苦しむ村を戦慄させ、村人たちは銀を捕える山狩りを始めるが、銀はいっこうに捕まらない。 銀が生きていたという知らせに、村で唯一胸を躍らせるのが正宗だった。そんな正宗の前に、白銀を連れた銀が現れ、「あんたに頼みがあるんよ」と相談を持ちかける。銀にそそのかされた正宗は、村人をあおって後藤家に対する一揆を企てると、両者は激しく衝突。その混乱に乗じて、銀は手を組んだ山賊と村にやってきて、村全体への阿鼻叫喚の復讐を果たした。こうして、新たな後藤家当主となった銀は、現代へと受け継がれる“人喰い”の掟を村人に課し、愛する息子の白銀を守り続けるのだった。 <気になるポイント> ・人間の指をくわえた子ども・白銀、まさかその正体は……。 ・村を牛耳る後藤金次が、村人たちを憎む理由は? ・村の過去を知った大悟「さっぱり意味わかんねえよ」 ●第7話「呪縛」 現在の供花村。脈々と後藤家の支配に苦しめられてきた村人たち。その犠牲者のひとりである河口尊(岩瀬亮)は、娘を後藤家に食われた過去を持つ。実の父と母から「自分たちが捧げた」と聞かされた尊は両親を殺害し、後藤家の呪縛に対して復讐を決意する。同じ頃、供花村の有志たちが後藤家へ、いまこそ反乱を起こそうと集まっていた。 大悟は恵介とともに、ましろが囚われている場所へ急行。そこでふたりが目にしたのは、ましろが怖がることなく“あの人”である銀の息子・白銀に、お菓子を差し出す様子だった。混乱しつつも、大悟はましろを守ろうと、白銀を銃撃し、とどめを刺そうとするが、ましろは白銀をかばうのだった。 一方、銀をはじめ、過去の呪縛が生み出す幻影に惑わされる恵介は、何とか正気を取り戻し、白銀を撃った。その様子を目撃した岩男ら後藤家の面々は、一族の伝統を裏切った恵介に銃口を向けるが、そこに立ちはだかったのが、撃たれてもなお生きていた“恵介の父”白銀だった。 <気になるポイント> ・太ももをナイフで刺された“無痛症”理、泡を吹いて死んだ理由は? ・白銀が恵介に伝えた一言が意味することは? ・正義と復讐の呪縛、大悟が涙を流した理由とは? ●第8話「終焉」 後藤家の兵隊として恵介とも強固な絆でつながっていた岩男は、白銀の壮絶な死を目の当たりに「これが神?」とあざ笑い、覚醒。ついに恵介にも反旗を翻し、後藤家内部の混乱は、狂乱へと形を変えていく。大悟はましろとともに、重傷を負った有希のもとへ急ぐが、正気を失った村人たちが後藤家を襲撃し、子どもまでも標的にしている状況を知り、激しく燃え上がる後藤家へと向かった。 子どもに銃口を向ける村人の尊に対し、大悟は過去の呪縛が、未来の子どもたちを縛ってはいけないと訴える。一方、恵介は覚醒した岩男と激しい格闘を繰り広げる。狂気、覚悟、葛藤。愛する者を守るため、それぞれの思いがぶつかり合うクライマックスが向かう先は希望か、絶望か――? <気になるポイント> ・シーズン1にさかのぼり、銀が亡くなった経緯が明らかに。 ・白銀から岩男へ――、受け継がれた驚くべきパワーとは? ・久しぶりに再会した大悟と恵介。恵介は大悟のことを何と呼ぶ?

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