「≠ME」イベント中止 民事なら巨額賠償金支払いも 山口真由氏「運営側が民事を起こすと…」

元財務官僚で国際弁護士の資格を持つ信州大の山口真由特任教授が1日、TBS系「ゴゴスマ~GOGO!smile~」(月~金曜後1・55)にコメンテーターとして生出演し、アイドルグループ「≠ME(ノットイコールミー)」がイベントが、来場者の暴行トラブルを理由に急きょ中止になった問題について解説した。 ≠MEが先月29日、埼玉県越谷市のイオンレイクタウンで開催予定だったCD発売記念イベントを前にしたCD販売と優先入場の抽選の際、周辺で来場者同士がもめるトラブルが複数発生。特設テントにいたスタッフ数人が対応に向かい、スタッフが手薄になった特設テントに20人ほどが一気に押し寄せ、優先入場券を奪って走り去った。CDを買うために並んでいたファンが阻止しようとするなどして現場は騒然。“強奪犯”と体が接触したスタッフが軽傷を負い、主催者は警察に通報した。イベントは安全な開催が困難と判断され、中止となった。 今回の問題が刑事事件になった場合、山口氏は「刑事であれば、ケガをしたということであれば傷害罪。威力業務妨害罪は、たとえ罰金で済んだとしても、前科として一生、付きまといます」と警告した。 主催者側は「みなさまが安心してご参加できるよう、このような行為があった場合は刑事、民事により徹底対応いたします」としている。山口氏は「民事でも決して許されないというふうに考えていると思いますので、イベント中止に伴う、たとえば払い戻しがあったり、CDの売り上げとか波及的な効果がある場合がある場合には金銭的な賠償を請求される可能性があります」と、民事でも賠償を負う可能性を指摘した。 複数人による計画性もうかがわせる問題行動。山口氏は「集団心理の中で、みんなでやっているから安心だと思ってらっしゃる方がいらっしゃるかもしれないですけど、たとえば何年か前の渋谷のハロウィーンで軽トラを横転した。あれ、4万人の中から特定されて逮捕されてますから」と、警察の捜査能力の高さを説明。「こういう行為に対して警察も真剣ですし。その警察と連携して、運営側が民事を起こすと何百万、何千万の損害賠償請求が来る可能性もありますから。軽率にやっていい行為では決してない」と断じた。

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