闇バイトのリクルーターと見られています。知人男性に特殊詐欺に絡む仕事を紹介したとして1日、19歳の大学生の男が逮捕されました。 職業安定法違反の疑いで逮捕されたのは、福岡県内の大学に通う19歳の男です。 警察によりますと男は去年12月、バイト先で知り合った20代の男性に「割のいいバイトありますよ」「物を運ぶだけです」などと話し、特殊詐欺の受け子・出し子といった、いわゆる“闇バイト”を紹介した疑いがもたれています。 男性は男の指示に従って“シグナル”といった秘匿性の高いSNSを登録し、その後、男以外の人物から“業務内容”として「銀行員を装い、指定の自宅でカードを受け取り、ATMで現金を引き出す」などと説明を受けたということです。 友人の勧めで警察に相談したことで事件が発覚しました。 警察は男の認否を明らかにしていませんが、指示役とのつながりなど闇バイトの実態解明を進める方針です。 逮捕された男は闇バイトのリクルーターと見られていて“シグナル”や“テレグラム”といった秘匿性の高いSNSの登録を男性に指示しました。 そして、今回逮捕された男ではない人物から、男性にこのように特殊詐欺の受け子・出し子に関する詳細な連絡がきたということです。 ー受け出しの説明ー 【業務内容】銀行員を装い、指定の自宅にてカードを受け取り後、ATMで現金を引き出す 【一日の流れ】待機→移動→受け取り→引き出し 【就業可能エリア】「関東、札幌、仙台、愛知神戸、福岡」 【就業時間】「平日10:00〜19:00※時間調整可能※週1OK」 一見するとアルバイトの募集要項に似ていますが、業務内容などをみると明らかに怪しいですよね。 男性は身分証や自宅の写真も送ってしまったということで恐くなり、友人からの勧めを受けて警察に相談したようです。 今回逮捕された男とは知人関係だったということで、面識のある人からの誘いは、怪しいと感じていても断りづらくなる心理があるのではと捜査関係者は話していました。 警察は、アルバイトを紹介されたとしても、少しでも怪しいと感じたら迷わず警察に相談するよう呼び掛けています。