大阪府八尾市の集合住宅からコンクリート詰めの女児の遺体が見つかった事件で、大阪府警が女児の祖父(82)を死体遺棄容疑で書類送検していたことが8日、捜査関係者への取材でわかった。起訴を求める「厳重処分」の意見を付けた。送検は3月21日付。 この事件では、女児の叔父で無職の飯森憲幸被告(41)=大阪市平野区=が傷害致死と死体遺棄罪で起訴されている。 遺体で見つかったのは岩本玲奈さん(死亡推定当時6)で、祖父の送検容疑は飯森被告らと共謀し、2006年12月~07年1月までに玲奈さんの遺体をコンクリート詰めにし、その頃から昨年11月まで、自らが住んでいた八尾市太子堂2丁目の住宅に衣装ケースに入れた遺体を遺棄したというもの。 府警によると、飯森被告は調べに「(同居していた玲奈さんが)言うことを聞かなかったので腹が立ち、脇腹をローキックした」と説明。父親である玲奈さんの祖父と相談してコンクリート詰めにしたとも述べたという。一方、祖父はこれまでの調べに「息子から『玲奈さんが死んでしまった』と聞いた」などと話したという。 祖父は高齢者施設に入所しており、府警は証拠隠滅や逃亡の恐れがないとして逮捕はせず、任意で捜査していた。(宮坂知樹、岡田真実)