川崎・遺体遺棄 警察庁長官「対応の調査を指導」 神奈川県警に

川崎市の民家で遺体で見つかった岡崎彩咲陽(あさひ)さん(20)の家族が岡崎さんがストーカー被害を受けていたと訴えている問題で、警察庁の楠芳伸長官は8日の定例記者会見で、神奈川県警の対応について「一連の対応状況を調査し、警察庁の通達の趣旨に沿った対応がなされていたか、しっかりと確認するように指導してまいりたい」と述べた。 楠長官は「結果としてこのような重大な事案となったことを重く受け止めており、今後の捜査を通じて、改善すべき点がなかったかを確認していく旨の報告を受けている」と述べた。 人身安全関連事案については、事態が急展開して重大事件に発展する恐れが極めて高いことから、相談者やその関係者の心情に寄り添いつつ対応し、被害者らの安全の確保を最優先に対処することが肝要であると認識していると言及。このような考えに基づいて警察庁から都道府県警にも通達を出している。 岡崎さんは2024年12月に行方が分からなくなっていた。4月30日に元交際相手の白井秀征容疑者(27)の自宅から遺体が見つかり、5月3日に身元が岡崎さんと判明した。県警は白井容疑者を死体遺棄容疑で逮捕。岡崎さんが死亡した経緯についても調べる。 岡崎さんの家族は、行方不明になる以前から何度も、白井容疑者からストーカー行為を受けていると県警に相談しており、県警の対応が不十分だったと主張。県警は「必要な措置を講じていた」と説明している。【山崎征克】

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