川崎市の社会福祉法人の元理事長が、法人の運営資金を横領した疑いで逮捕されました。元理事長は法人の調査に対し、合わせておよそ8億5000万円を横領したと認めていました。 この事件は、川崎市の社会福祉法人「母子育成会」が行った内部調査で、元理事長が少なくとも20年以上前から、法人の資金およそ8億5000万円を私的に流用していたと明らかにしたものです。 警察はきょう、元理事長の深瀬亮一容疑者(68)を業務上横領の疑いで逮捕しました。 深瀬容疑者は逮捕前のJNNの取材に対し、明確な説明を避けていました。 深瀬亮一容疑者 「ちょっと今お話ちょっとできないんですけど。(Q.どうしてお金を取ってしまった?)また改めてお話させていただきます」 警察によりますと、深瀬容疑者は2018年6月と8月に法人の運営資金あわせて200万円を横領した疑いがもたれていて、取り調べに対し「間違いないと思います」と容疑を認めているということです。 また、法人の調査に対しては、およそ8億5000万円に上る横領を認めていて、警察は深瀬容疑者が理事長だった間に横領を繰り返していたとみて調べています。