名古屋市が発注した観光プロモーション事業で便宜を図った見返りに、現金を受け取ったとして62歳の元担当課長の男が逮捕されました。 逮捕されたのは、名古屋市観光交流部の元担当課長・大塚勝樹容疑者(62)と、広告会社「ニック」の取締役・桑原清美容疑者(54)です。 警察によりますと、大塚容疑者は、おととし3月から去年12月ごろにかけて、名古屋市の観光プロモーション事業をめぐり、「ニック」に業務委託をさせるなど便宜を図った見返りに、桑原容疑者から飲食代など計約43万円を受け取った疑いがもたれています。 警察は2人の認否を明らかにしていません。 大塚容疑者は、2020年4月から今年3月まで、担当課長や主幹として、プロモーション事業に関する委託業者の選定などを担当していましたが、今年3月末で退職していました。 大塚容疑者は「ニック」への発注業務について、正規の手続きを踏まずに独断で発注していたとみられていて、警察は事件の経緯を詳しく調べています。