東京メトロの切りつけ事件受け…福岡市地下鉄でも対策

7日夜に起きた東京メトロ南北線での切りつけ事件などホームや電車内などで無差別に人を襲う事案に対処するため福岡市地下鉄が対策に乗り出しました。 「こちら改札です。何かあった模様です、電車内で何かあったのでしょうか」 7日午後7時すぎの東京メトロ南北線・東大前駅。 ストレッチャーにのせられ運ばれる人。頭には包帯が巻かれていました。 そして…。「男が連行されていきます」 「自分で歩け」「立ってほら」 駅の構内で刃物を持って暴れたとして殺人未遂の疑いで現行犯逮捕された戸田佳孝容疑者・43歳。 一夜明け事件の詳細がわかってきました。 捜査関係者によりますと、被害にあった20代の男性がホームで電車を待っていたところ、電車が入線するタイミングで戸田容疑者が男性の後ろに並びました。 男性が電車に乗り込もうとしたところ、突然後ろから切りつけられたということです。 男性は車内に逃げ込み、振り返ったところで正面から額を切りつけられました。 倒れこんだ男性に戸田容疑者はさらに切りつけたということです。 凶器は刃渡り16センチほどの包丁。 被害にあった男性は戸田容疑者と面識はないと話しているということです。 男性に切りつけてから戸田容疑者が確保されるまでおよそ30秒。 戸田容疑者は事件のおよそ30分ほど前に駅の構内に入りトイレに行ったりベンチに座ったりしていたということで、その間、被害男性との接触は確認されていないということです。 このような無差別な犯行を防ぐため福岡市地下鉄が対策に乗り出しました。 8日から職員が「特別警戒」と記載された腕章をつけて構内の巡回や窓口業務などにあたっています。 この腕章は年に3回期間を設けて着用していますが7日の事件を受けて当面の間、緊急で着けるようにしたということです。 地下鉄職員は「まずは安全が第一ですのでご自身の安全を最優先に。駅のホームにも(緊急電話が)ございますし、駅の窓口には必ず職員がおります」と話します。 また、今年度から駅の全ての改札口にネットランチャーを設置していて、防犯の強化を図っているということです。 利用客は「全然気持ち違うよね。」「(駅員は)ホームにはいなかったりするところもあるので、近くにいるっていうのはすごく安心できるかなと思います」 「(東京の事件は)急に切り付けて刃物を振り回したと聞いてぞっとするなと思いました。イヤホンとかしちゃってるんで、周りで何をしているのか気づくのが遅れてそれが危ないなって思いました」などと話していました。 7日の事件は公共交通機関の利用者にとっても、改めて防犯について考えさせられる事件となったようです。 実際に事件にあったとき、どうすれば良いのかスタジオで解説します。

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