身柄確保の瞬間をANNのカメラが捉えました。東大前駅で大学生が切られた事件で逮捕された男は、30分前から駅にいたことが分かりました。 事件直後の駅構内、身柄を確保された男は警察官に両手両足を抱えられながら運ばれ、その後、自分で歩くよう促され立ち上がるも、なお抵抗するような素振りを見せていました。 戸田佳孝容疑者(43)。伏し目がちながら、顔を隠す様子はありません。 事件は7日午後7時前。地下鉄「南北線」の東大前駅構内で起きました。 頭などを切り付けられ、けがをした男性は20歳の大学3年生でした。 目撃者 「ドアが開いた瞬間に人が大量に逃げてきて、悲鳴とともに逃げていく様子だったので、何事かと思って振り返ると血とナタがホームに落ちていて、犯人はもう逃げている状態。(刃物は)かなり大きな、このぐらいですかね」 凶器は刃渡り約16センチの包丁。 戸田容疑者は事件の30分ほど前に改札を通過し、構内のトイレに行ったりベンチに座ったりしていたことが分かりました。 自宅は長野県。数年前に東京から越してきたと近所の人は話しています。 近所の人 「最後に話したのは先月の上旬かな。結構ね…普通の人。暴力的な感じは全然しません。言葉遣いもすごく丁寧だし」 「(Q.何年前に越してきた?)多分、4年ぐらい経つと思う。多分(東京)中野区に住んでたんじゃないかな。職業がIT技術者と言っていた」 「(Q.東京に知人は?)知人に関する話は全くしたことない」 けたたましいサイレンが響くなか、列車を降りた乗客が避難しています。 防犯カメラには被害者の大学生が到着した列車に乗り込もうとしたところを後ろから切り付けられ、さらに車内に逃げ込んで振り返ったところを正面から切られ、倒れ込んだ後にも、もう一度切り付けられる様子が映っていました。 捜査関係者によりますと、被害者は戸田容疑者とは面識がないと話しているといいます。 戸田容疑者は取り調べに対して黙秘しています。