東京メトロ東大前駅の切りつけ事件で、逮捕された男が9日午前、送検されました。男は、事件当日に長野県から上京したとみられています。 戸田佳孝容疑者(43)は7日夜、文京区の南北線「東大前駅」で電車に乗ろうとした大学3年生の男性の額や首などを包丁で切りつけた殺人未遂の疑いがもたれていて、9日午前、送検されました。 捜査関係者によりますと、戸田容疑者のクレジットカードの使用状況から、事件当日に長野県から上京したとみられることがわかっていて、JR篠ノ井線の「明科駅」を出発して電車で上京したとみられ、犯行のおよそ3時間前から現場の駅近くで徘徊していたということです。 また、大学生が電車に乗ろうとした際に背後から1回切りつけ、大学生が電車内に避難した後も追いかけて2回切りつけていたということです。犯行は30秒程度でしたが、駅には約30分前に到着し、トイレに行ったりホームのベンチに座ったりしていたこともわかっています。 大学生は戸田容疑者とは面識がないと説明していて、警視庁は戸田容疑者が男性を執拗に襲った可能性があるとみて、詳しい動機を調べています。