園芸店に侵入し盆栽を盗んだとして、警視庁捜査3課は建造物侵入と窃盗の疑いで、ベトナム国籍、茨城県境町の無職、ファム・ミン・ドゥック被告(30)=出入国管理法違反の罪で起訴=を再逮捕した。容疑を認めている。 再逮捕容疑は令和6年12月7日午前2時ごろ、東京都昭島市の園芸店に侵入し、台座と盆栽をつないでいたワイヤを切断して「黒松」や「真柏(しんぱく)」などの盆栽22点(販売価格計66万8千円)を盗んだとしている。 捜査3課によると、ファム容疑者は「溶接の仕事をやめたので、(交流サイトの)フェイスブックを通じて仕事を探していた」と供述。別の実行役2人が盗んだ盆栽を、車で運んだとみられる。盗んだ盆栽は、指示役とみられる人物から指示を受け、価値が低いと判断したものなど半分ほどを河原に捨て、残りを千葉県野田市や茨城県坂東市内の空き地に置いたと説明しているという。 朝になり被害に気付いた園芸店の店員が110番通報した。防犯カメラ画像などからファム容疑者の車が浮上し、車内から盗まれた盆栽の植物片などが見つかっていた。 昨年、都内では盆栽狙いの窃盗が5件(被害総額約1600万円)起きており、同課は指示役やほかの実行役など全容解明を進める。