韓国前大統領の妻、検察出頭を拒否…大統領選への影響懸念、不出頭理由書を提出

【05月15日 KOREA WAVE】韓国のユン・ソンニョル(尹錫悦)前大統領の妻キム・ゴニ(金建希)氏が、検察の出頭要請に応じず、不出頭理由書を提出していたことが明らかになった。 キム・ゴニ氏側は13日午後、ソウル中央地検の「ミョン・テギュン疑惑」専担捜査チームに対し、14日に予定されていた出頭に応じられないとの不出頭理由書を提出した。 キム・ゴニ氏側は、出頭によって大統領選挙に影響が及ぶ可能性があるとし、また強行的な調べが進められた場合、憶測に基づく報道が相次ぐ懸念があると主張した。 さらに、最大野党「共に民主党」の大統領候補・イ・ジェミョン(李在明)氏の公職選挙法違反に関する差し戻し審など、多くの裁判が大統領選以降に延期されたこと、そしてムン・ジェイン(文在寅)元大統領に対する贈収賄疑惑について検察が取り調べをせずに起訴に踏み切った例などを、不出頭の根拠として挙げたとされる。 検察はこれに先立ち、公職選挙法および政治資金法違反の容疑で、キム・ゴニ氏に対して14日午前、被疑者として出頭を求める召喚状を送付していた。検察は今年2月以降、キム・ゴニ氏に対して面談調査の必要性を伝えてきたが、キム・ゴニ氏側が応じなかったため、正式な出頭要請に踏み切った。 検察は今後、キム・ゴニ氏が引き続き召喚に応じない場合、追加の出頭を要請するとみられる。一般的に、捜査機関は3回程度の出頭要請に応じなければ、逮捕状の請求など強制的な出頭手続きを進める。もっとも、この手続きには複数回の通知が必要となるため、大統領選までに取り調べが進められる可能性は低いと見られている。 (c)KOREA WAVE/AFPBB News

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