人気ゲーム通貨を他人クレカで購入疑い、2割引で「代行」か 男摘発

人気オンラインサッカーゲーム内の通貨を他人名義のクレジットカード情報で購入したとして、警視庁は19日、ベトナム国籍で留学生の男(20)=東京都荒川区=を電子計算機使用詐欺容疑で書類送検し、発表した。容疑を認めているという。男らのグループは、ゲームに支払う代金を本来よりも安くできるとしてゲームユーザーを募る「課金代行」サービスをしていたという。 捜査関係者によると、ベトナムにいる指示役がインターネット上で「課金代行」をしてほしいゲームユーザーを募集。指示役に依頼があれば、男が、そのユーザーのID・パスワードを使ってゲームにログインし、他人のクレカ情報を使うなどしてゲーム内通貨を購入していた。ユーザーからは、通貨購入代金の8割に当たる報酬を受け取って売り上げとしていたという。 サイバー犯罪対策課によると、男の容疑は、昨年12月4~5日、何者かと共謀して他人のクレカをを使うなどして計7万6800円分のゲーム内通貨をだまし取ったというもの。「月に200万~300万円を売り上げていた」と話しているといい、同課は2023年7月から今年1月に3600万円以上を得たとみている。 他人のSIMカードを何らかの方法で入手したうえで、買い物代金を月々の携帯料金と合算して支払う「キャリア決済」を利用していた。クレジットカードの名義人が不正利用に気づきにくいようにしたとみられるという。 男は3月、不正に東京都渋谷区の地域通貨「ハチペイ」のアカウントを取得したとして、私電磁的記録不正作出・同供用容疑で逮捕・起訴されていた。自宅からは他人名義の携帯電話169台、SIMカード1228枚のほか、他人名義のクレカが約400枚見つかったという。(太田原奈都乃)

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