山形市で少女が誘拐され、上山市で遺体で見つかった事件は、男が逮捕されてから20日で１週間です。男は別の男女４人の自殺を手伝ったとして福島県で起訴されていて、警察は山形の少女の死亡についても、男が関わった可能性もあるとみて捜査しています。 今月１５日、未成年者誘拐の疑いで送検された福島県福島市の無職・岸波弘樹容疑者３６歳。警察によりますと、岸波容疑者は県内に住む１０代の少女をＳＮＳを使って誘惑し、去年９月２日、山形市内に誘い出して車で連れ去った疑いがもたれています。 少女は３週間後、上山市の山間部にある空き家の庭に置かれた小型テントの中で遺体となって見つかりました。関係者によりますと、テントの中には使用済みの練炭が置かれていました。岸波容疑者は、今回の事件の前にもＳＮＳで知り合ったとみられる別の男女４人に対し、「一緒に自殺しませんか」などと言って誘い出し、自殺を手伝ったなどとして起訴されています。自殺にはいずれも練炭が使われていました。 岸波容疑者は、上山市で遺体で見つかった少女の誘拐について、「身に覚えがある」と供述しています。練炭など現場の状況に共通点が多いことから、この少女の死亡についても岸波容疑者が関わった可能性もあるとみて、慎重に調べを進めています。