ヘンリー王子とメーガン妃が住む高級住宅街モンテシトでわずか1か月の間に犯罪が多発し、大騒動になっている。英紙エクスプレスが21日、報じた。 地元紙モンテシト・ジャーナル紙によると、地元警察官は5月2日の午後11時頃、保護観察中の容疑者が「駐車中の車内で性行為に及んでいる」ところを目撃。容疑者の財布を捜索したところコカインを発見した。事件が起きたのは夫妻の邸宅から3マイル以内の近い距離だった。またある別の地元ニュースサイトは5月初旬に盗聴事件も発生したと報じている。 今回の事件以外にも過去1か月間に同地域では犯罪が多発しており、4月29日午後7時ごろには、路上で2人が襲撃された。容疑者は道路の中央に車を停め、被害者らに不法侵入だと怒鳴りつけた後、車から降りて被害者の1人のえり首をつかんだと伝えられている。 もう1人の被害者が介入しようとしたところ、容疑者はえり首をつかみ、蹴りつけた。容疑者は現場から逃走し、地元警察が捜査している。 また5月2日にはモンテシトのオリーブ・ミル・ロードで住宅窃盗事件が発生したと報告されている。事件現場はヘンリー王子夫妻の邸宅から2マイル未満、車で5分の至近距離だった。報道によると、裏庭の施錠された収納コンテナからグロック拳銃と「高級椅子」が盗まれたという。この事件でまだ逮捕者は出ていない。 以前からモンテシト地区で他の犯罪が相次いで発生しており、車両への侵入事件に加え、住民からは不審な人物が「窓をノックしたり、家宅捜索をしたりしていた」という通報もあったという。 地元警察の特別犯罪課アンソニー・ヌニェス刑事によると、この地域では主にチリとベネズエラ出身のギャング団が窃盗を行っているという。彼らは通常、3~4人の男女で協力して犯行に及んでいるという。 同氏は「犯人は強盗の前に監視を行い、家にいるかいないのかのパターンを把握します。そして、狙う物件にカメラを設置します。彼らは高度なスキルを持ち、3分で侵入しては出て行き、主寝室の金庫や宝石を狙います。信号妨害装置を使って警報装置、携帯電話、家庭用ビデオ監視システムを妨害し、盗んだ品物を原産国で売却します」と犯罪の手口について説明している。 カリフォルニアのモンテシトは、米国で最も裕福な地域の一つであり、オプラ・ウィンフリー、エレン・デジェネレス、オーランド・ブルームといったセレブが居住しており、ヘンリー王子夫妻は2020年に1465万ドル(約21億円)で邸宅を購入している。