“だまされたふり作戦”で「受け子」の男(57)を逮捕 現金を取りに来る男を70代女性の家で待ち伏せ 女性の被害額は2000万円以上か 北海道

空知地方に住む70代の女性から現金500万円をだましとろうとした疑いで、大阪府の57歳の男が現行犯逮捕されました。 警察の「だまされたふり作戦」が、容疑者逮捕につながりました。 詐欺未遂の疑いで逮捕されたのは、大阪市淀川区に住む無職の林泰正容疑者(57)です。 6日、林容疑者と共謀する人物が、空知地方の70代の女性の家に電話をかけ、警視庁の警察をかたり「犯罪に関与していないことを証明するためには現金を預かる必要がある」とうその話をしました。 女性は、指示どおり現金500万円を用意。 林容疑者は「受け子」として、白いワイシャツに黒いズボンで女性の自宅を訪れ、偽物の警察手帳や裁判所の令状を提示して、現金500万円をだまし取ろうとしていたところを、警戒していた警察官に逮捕されました。 これは、警察による“だまされたふり作戦”。 警察は事件の前日、ある金融機関から「特殊詐欺の被害にあっている疑いがある口座がある」と通報を受けました。 警察の捜査で、口座の持ち主が70代の女性であることがわかり、女性に話を聞いたところ、詐欺の電話がかかってきていることが分かりました。 警察は、林容疑者が女性の家に現れるのを待ち伏せし、6日午後、金を受け取りに来たところを現行犯逮捕しました。 林容疑者はレンタカーで女性の家に来ていたということです。 警察の調べに対し、林容疑者は「借金返済と遊ぶための金が欲しかった」と容疑を認めているということです。 警察によりますと、この70代女性のもとには、4月下旬から、警察をかたって金を要求する電話があり、女性は、これまでに複数回、金をだまし取られたとみられていて、被害総額は2000万円以上にのぼるということです。 警察は、林容疑者の余罪や共犯者についても詳しく調べています。

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