大阪府警本部のホームページの偽サイトが発見され、警察が注意を呼びかけています。正規サイトにはない銀行の口座情報を入力するよう求める欄があるということです。 大阪府警によりますと、6月6日~9日にかけて、大阪府警本部のホームページの偽サイトが3つみつかったということです。 偽サイトの見た目は、正規サイトと非常に似ているということですが、正規サイトには存在しない「情報登録」や「案件検索」と書かれたアイコンがあり、「情報登録」をクリックすると、入力フォームがあり銀行の口座情報を求められます。 また、「案件検索」と書かれたアイコンをクリックすると、案件番号の入力を求められ、数字を入力すると「守秘義務命令書」と呼ばれるものが表示されます。 警視庁では警察ホームページの偽サイトが「警察官語りのオレオレ詐欺」の手口で使用されるケースが確認されていて、警察官を語った人物が被害者をホームページに誘導し口座情報を抜き取ったり、「守秘義務命令書」を読ませることで、警察や家族などへの相談を遅らせたりする目的があるとみられています。 大阪府警本部のホームページの偽サイトを使用した詐欺の被害は確認されていないということですが、警察官語りのオレオレ詐欺の被害が大阪府内でも増加していることなどから、大阪府警は「警察がホームページで口座情報等を聞き出すことや、逮捕状や命令状を掲出ことはありません」「このようなサイトに誘導された場合は、警察やご家族に相談してください」と注意を呼びかけています。