(CNN) 米カリフォルニア州ロサンゼルスで発生した滞在資格のない移民の一斉摘発に抗議するデモへの対応として、海兵隊員700人以上が動員された。同州の海兵隊空地戦闘センターを拠点とするこれらの隊員は、トランプ大統領が週末にかけて配備した州兵数千人に加わる。事情に詳しい人物3人が明らかにした。州兵の配備はカリフォルニア州知事やロサンゼルス市長の同意を得ていない。 海兵大隊全員の配備は、トランプ氏による軍の使用が著しく激化したことを意味する。デモ参加者らに対する実力行使だが、隊員らがロサンゼルスでどのような任務に就くのかは不明だと情報筋らは述べた。州兵と同様、海兵隊員はトランプ氏が「反乱法」を発動しない限り逮捕などの法執行行動を実施することは禁じられている。反乱法は大統領に対し、軍を使用して暴動や連邦権力の反乱を終結させるのを認める法律。 米北方軍は8日、第7海兵連隊第2大隊の隊員500人が配備命令への準備に入ったと発表した。しかし事情に詳しい人物の一人は9日、大隊全員が配備の準備を整え、既に動員されたと明らかにした。