横須賀・9台絡む多重事故 危険運転致傷の疑いで男を再逮捕 認否を留保

横須賀市の県道で車両9台が絡み、12人がけがを負った事故で、県警交通捜査課と横須賀署は11日、自動車運転処罰法違反(危険運転致傷)の疑いで、県内出身で住所不定、自称事務会計代行業の男(32)を再逮捕した。県警の調べで男が事故直前まで約10時間にわたり飲酒していたことも判明しており、同課は引き続き事故原因を調べる。 再逮捕容疑は、5月5日午前11時15分ごろ、乗用車を運転し、同市大滝町2丁目の県道交差点で赤信号を殊更に無視して直進した際、対向車線を走行中の乗用車に衝突するなど、計5台が絡む事故を引き起こして0~87歳の男女11人に軽傷を負わせた、としている。 同課によると、男は「弁護士さんと話をしてから話をしたい」と供述、認否を留保している。 男は同日午前1時ごろから同11時ごろまで事故現場近くの飲食店で飲酒。一緒にいた知人の飲食店従業員の男性(25)=横浜市南区在住=を乗せて帰る途中だった。男の車は最初の衝突事故を起こしてから約300メートル走り、制限速度40キロのエリアで時速90キロに達するなどし、路線バスや乗用車などに次々とぶつかった末、バスに衝突して停止した。 県警は同日、男を道交法違反(酒気帯び運転)で現行犯逮捕。その際、男の呼気からは基準値の約3倍のアルコールが検知された。男はこれまでの調べに対し、「飲酒運転の発覚を逃れるために逃走した」という趣旨の話をしているという。 また県警は今月11日、道交法違反(酒気帯び運転同乗)の疑いで、同乗していた男性を書類送検した。男性は「泥酔していて覚えていない」などと話し、容疑を否認している。

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