奈良県吉野町の太陽光発電の事業をめぐり業者に便宜を図った見返りに200万円のわいろを受け取ったとして、吉野町町議会の議長を8回務めたベテラン町議会議員が収賄の疑いで逮捕された事件で、奈良県警が16日午後5時すぎ、吉野町役場の議会事務局などに家宅捜索に入りました。 奈良県吉野町の町議会議員・西沢巧平容疑者(72)は吉野町での太陽光パネル事業をめぐり、業者側に便宜を図った見返りに、200万円を賄賂として受け取った疑いで逮捕されました。 また、贈賄の疑いで東京都の太陽光エネルギー発電所を運営する「リニューアブル・ジャパン」の取締役だった真辺勝仁容疑者(59)ら2人も逮捕されています。 警察によりますと、吉野町内の山中に「メガソーラー発電所」を建設・運営する事業を「リニューアブル・ジャパン」が受注しましたが、「太陽光パネル税」の導入にかかる議案を提出しないなどの便宜を図ったとみられるということです。 警察は、3人の認否を明らかにしていませんが、家宅捜索により押収した資料などを精査し、事件の実態解明を進める方針です。 西沢容疑者は1992年に初当選し、現在10期目のベテラン町議で、これまでに議長を8回務めています。