太陽光発電施設での銅線の盗難被害が相次いでいることをうけ、甲府市の企業がAIを使った警備システムを作りました。 設置したおよそ100か所で これまでに被害がなく、果実盗難の防止も期待されています。 山梨県北杜市の太陽光発電施設に設置したカメラの映像です。 5月1日の午後8時ごろ、不審な人物が敷地に入ってきました。そして強い光が放たれると踵を返すように逃げていきました。 このセンサーカメラを開発したのは、甲府市の太陽光発電施設の設置工事など行うワールドブレインズです。 小林雪乃記者: 「今、私がセンサーカメラに近づいてみます」 「これだけ離れていても大きい音で知らせてくれます。そして私が動くとカメラが追尾します」 カメラにはAIが搭載されていて、侵入した人を認識すると自動で追跡し大きな音や強い光を放ちます。 「警備会社です。ここは私有地ですので今すぐ退去してください」 侵入者を認識したら管理者のスマートフォンに通知され、リアルタイムの映像を確認できます。 開発したのは2年前で、これまでに全国のおよそ100か所の施設に設置しています。 ワールドブレインズ 依田武社長: 「(全国で)逮捕案件が2件出ました。阻止でいうと4件から5件。今のところ我々のシステムが入ってからは盗まれたという被害はゼロ」 警察によりますと去年、県内では太陽光発電施設から銅線ケーブルが盗まれる被害が77件確認され、被害額はおよそ2億5600万円でした。 ワールドブレインズ 依田武社長: 「なかなか遺憾な思いというか、ひどいですよね、やられた方に関しては。カメラで抑止っていうのはよく聞くんですけど、もう我々が狙っているところは検挙です」 「カメラが付いているから安心だとか、あとから犯人の映像を見るとかじゃなくて、その場で現行犯逮捕したいと真剣に取り組んでいる」 今後は果実盗難被害の防止などにも活用が期待されます。