6月20日放送の『サン!シャイン』(フジテレビ系)で、ある重要な“続報”がナレーションベースで放送されたことが話題を呼んでいる。 6月19日、フジテレビが発表したのは、中居正広氏のトラブルに端を発する一連の問題の“結末”だ。同局の清水賢治社長が、被害認定を受けた同局の元女性アナウンサーAさんと対面して直接謝罪したという。 「その上でフジテレビは、Aさんに向けられる誹謗中傷からAさんを守るための措置を講じることや、経済的、精神的損害に対する補償を行う合意書を締結。 こうした対応について、Aさんは『私が受けた被害は一生消えることはありませんが、会社からの謝罪を受け、合意したことを一つの区切りとして、新たな気持ちで生きていこうと思います』というコメントを発表しています」(芸能ジャーナリスト) だが、肝心の同局のワイドショー番組『サン!シャイン』では、この社長の謝罪が扱われた時間はごくわずかだったのだ。 「この日はオープニングで、TOKIOの国分太一さんをめぐる事案について日本テレビが午後会見をおこなう方向で調整していると報告した後、各地で資源ごみが集積場所から持ち去られているニュースについて30分以上を費やしていました。そのほか、インプラント治療の患者にウソの説明をして現金をだまし取っていた歯科医師の逮捕や、天皇皇后両陛下が即位後初めて広島を訪問されたことなどに時間が割かれました。 清水社長がAさんに謝罪したことを報じたのは番組の終わり間際のエンディングで、約2分足らずでした。しかもスタジオの出演者のコメントもなく、ナレーションで淡々と伝えると、その後話題は切り替わり、旅行のトラブルに関する視聴者からの生の声を紹介していました」(前出・芸能ジャーナリスト) 自社で起きた重大事案にもかかわらず、誠意を欠いた扱いではないかーー。X上では、冷ややかな声が飛び交っている。 《番組最後に付け足し程度の扱い》 《中居君の名前は 一切出なかったね》 《被害女性Aにフジの社長が直接謝罪したってニュースの直後に視聴者の声(旅行のトラブル)紹介して笑ってて何か気持ち悪くなった》 こうした反応があふれる理由について、芸能プロ関係者はこう指摘する。 「この問題は昨年からずっと続いており、第三者委員会の調査報告書が出てもAさんに対する正式な補償の発表はしばらくありませんでした。ようやく謝罪に至ったという経緯を踏まえれば、本来は特集を組むべき問題ではないでしょうか。それを“おまけ”のように流すフジの姿勢に、視聴者が疑問を抱くのは当然でしょう」 すべてが遅すぎた、というのは間違いない。