私有携帯電話で業者と連絡 水道局職員に業務用貸与なし いわき官製談合

いわき市水道局の工事入札を巡る官製談合事件で、官製談合防止法違反と公契約関係競売入札妨害の疑いで逮捕されたいわき市水道局工務課技術主任、真山佳幸容疑者(34)=同市泉ケ丘2丁目=が、不正に工事を落札したとされる同市の管工事会社「大松興産」の役員と私有の携帯電話で連絡を取っていたことが20日、捜査関係者への取材で分かった。水道局から職員に業務用携帯は配備されておらず、県警は私有電話で入札情報のやりとりがなかったかどうか調べている。 捜査関係者によると、真山容疑者は、公契約関係競売入札妨害の疑いで逮捕された同社の社長松原文司(74)=同市小名浜字定西、息子の取締役松原文隆(48)=同=の両容疑者と仕事で知り合った。 入札を巡って市が設置した調査委員会の報告書によると、調査した職員の半数以上が個人所有の携帯電話で事業者と連絡を取り合ったことがあると回答した。 調査委は、職員に業務用携帯電話が貸与されていないため、漏水などの緊急時に職員が個人携帯で連絡を取らざるを得ないとし「頻繁な個人の携帯電話使用が事業者との密接なつながりの一因になる」と指摘。業務用携帯電話の貸与などを提言した。 県警は20日、3人を送検した。

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