SNSで知り合った埼玉県内に住む女子高校生を誘拐したとして、埼玉県警は岐阜県美濃加茂市の職業不詳覚間（かくま）悠仁（ゆうと）容疑者（21）を未成年者誘拐容疑で逮捕したと22日発表した。高校生は15日に山梨県内の山林で遺体で見つかっていた。同容疑者は「一緒に自殺するために誘ったことは間違いない」と供述し、容疑を認めているという。 捜査1課によると、同容疑者は6月上旬に高校生が未成年者であると知りながら、を富士急行線・河口湖駅（山梨県富士河口湖町）にSNSを通じて勧誘。8日午後9時ごろ～同11時50分ごろに駅近くの駐車場まで連れ去った疑いがある。21日に容疑者の自宅がある岐阜県内の警察署で逮捕されていた。 同課によると、2人はこの後に同県内の青木ケ原樹海の方面に移動。翌9日午前8時ごろに容疑者が1人で現場付近から立ち去った。 15日午前に会社員男性から「（現場付近で）遺体を発見した」と110番通報があり、山梨県警が高校生の遺体を現場で発見した。 埼玉県警によると、9日午後に高校生の関係者から「学校に行くと言って外出した後、帰宅していない」と浦和署に行方不明届が出されていた。 高校生の自室からは自殺をほのめかす手紙が見つかっており、県警は容疑者が自殺願望のある高校生を誘ったとみて、自殺幇助（ほうじょ）の疑いなども視野に捜査を進める。（本田隼人）