旅行者は要注意、空港のWi-Fiは「危険」かも 見極めるポイントと対策

米ニューヨークのジョン・F・ケネディ(JFK)国際空港の無料Wi-Fiは安全だろうか。企業のテクノロジーとセキュリティーを専門とするコンサルタント、ビビアン・オーの顧客のひとりが最近抱いた疑問だ。 問題のネットワークは「JFK-Free-WiFi」で、オーの顧客が使用しようとすると奇妙な動きをした。顧客の生年月日を要求したのだ。 「空港が本当に提供しているネットワークはそんなことは尋ねない」とオーは言う。 ■Wi-Fiの安全性確認はますます困難に しかし、空港の無料Wi-Fiは安全だろうという空気があり、安全か危険かを見分けるのは難しくなっている。専門家によると、空港は提供する無料Wi-Fiのセキュリティを強化しているという。と同時に、詐欺を働く者たちが無防備なユーザーから個人情報を盗む手口はますます巧妙になっている。 「空港のWi-Fiは搭乗前にアプリなどで時間潰しをする際にあると便利だ」とパスワード管理サービスBitwarden(ビットワーデン)の最高顧客責任者、ゲイリー・オレンスタインは言う。「同時に、空港のWi-Fiは悪事を働く輩のハニーポットとしても知られている。ネットワークが侵入されると、サイバー犯罪者らはそのリスクを悪用して、接続されたデバイスから重要な情報を引き出せる」。 最も有名なケースは昨年、豪西オーストラリア州で起きたものだ。正規のネットワークを模倣した偽の無料Wi-Fiのアクセスポイントを設置した疑いで男が逮捕された。警察によると、これらのアクセスポイントはJFKの偽のWiFiアクセスポイントとかなりよく似た動作をし、警戒心を持たずに誤って接続してしまった人の個人情報を取得していたという。

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