警察官を名乗る男から、詐欺グループの一員の疑いがかかっているので犯人とのやり取りがないか調べるために指定の口座に振り込むようになどと指示され、松江市の女性が150万円を騙し取られる詐欺被害にあっていたことが27日、わかりました。 警察によりますと、6月10日、松江市の40代女性のもとに長野県警の警察官を名乗る男から「あなたが詐欺グループの一員であるとの疑いがかかっていて、身分証をもって長野県警に出頭してほしい」と電話がありました。 女性は身に覚えがないと答えたものの「長野県警まで出頭できないなら電話で対応する」と言われ。代わった長野県警の刑事から銀行口座の番号や残高などを聞かれました。 その後、男はSNSアプリで女性の名前が記載された逮捕状の画像を送信するなどしてきました。 さらに「詐欺グループの主犯のオザワという男を捕まえ、家宅捜索したところ、あなた名義の銀行カードが出てきた。」と言われ、「犯人とのやり取りがないか調べるため、指定の口座に振り込むように」と男から指示されると女性は合計150万円を振り込み騙し取られたということです。 6月12日に、松江市の40代男性も長野県警の警察官を名乗る男から詐欺被害にあい、合計400万円を騙し取られています。 松江警察署は警察が捜査等の名目でお金を要求したり、SNSで連絡をとることはなく、「あなたが捜査対象となっている」などと電話があった際は相談するよう注意を呼び掛けています。