教員グループが女子児童の盗撮画像などを交流サイト(SNS)のグループチャットで共有したとされる事件を受け、名古屋市は7月にも同種事案の有無について調査することを明らかにした。 事件では、市立小の教員、森山勇二容疑者(42)らが愛知県警に性的姿態撮影処罰法違反容疑で逮捕された。 広沢一郎市長は6月30日の定例記者会見で「子どもの信頼を裏切り、市長として痛切におわびしたい」と改めて陳謝。弁護士らによる第三者委員会を設置して、同種事案の有無について市立の小中高校や幼稚園、特別支援学校の教員ら計約1万2000人を調べるという。 保育園や児童相談所など子どもに関わる部署にも対象を広げる方針で、調査手法を検討する。 捜査関係者によると、森山容疑者は「学校のデジタルカメラを盗撮に使っていた」との趣旨の供述をしているという。森山容疑者が勤務する市立小では、備品として28台のデジタルカメラがあった。市は他校の保有状況なども調べる。 また、市は30日付で、チャットメンバーの一人とみられる市立小の教員、水藤翔太被告(34)=不同意わいせつや器物損壊などの罪で起訴=を懲戒免職処分にしたと発表した。【式守克史】