「TOEIC」の不正受験をめぐる問題で、東京都内の別の会場でも他人になりすまし、受験したとして、中国籍で京都大学大学院生の男が再逮捕されました。 再逮捕されたのは王立坤容疑者(27)で、今年2月16日、北区の学校で行われたTOEIC試験で別の人物の名前と自分の顔写真を使った受験票で、試験を受けた疑いがもたれています。 警視庁によりますと、この日の試験では受験者271人のうち、王容疑者を含む13人がいずれも同じさいたま市のマンションを住所として、申し込んでいたということです。 王容疑者は取り調べに対し、黙秘しています。 【TOEICをめぐる不正受験は他にも】 ▼今月(6月)7日、練馬区で行われた試験では、中国籍の77人が同じ住所で申し込みしていて、警視庁は会場に来た男女10人に任意で事情を聴いていました。 このうち大学生の3人はいずれもカメラやイヤホン、バッテリーを持っていたのが確認され、1人は「中国のSNSで不正受験を検索して5万円を払った」などと説明しています。 ▼今月(6月)22日、港区で行われた試験では中国籍の18人が同じ千代田区の住所で申し込み、3人が会場に来たため、警視庁は任意で事情聴取しました。 3人のうち2人は日本語学校の留学生で大学進学のため、もう1人は大学生で大学院進学のため受験しようとしたいうことです。 警視庁は中国人の業者が組織的に不正を行っているとみて、調べています。