ボクシング女子のアナスタシア・ルチキナ(24=ロシア)がオランウータンに電子タバコを吸わせたとして、世界中から非難が殺到している。 英紙「サン」など各メディアによると、プロボクサーとしてデビューしたばかりのルチキナはクリミア半島のタイガン・サファリパークでオランウータンに電子タバコを吸わせる動画をSNSに投稿。自ら一口吸った後、金網越しにオランウータンの口に電子タバコを近づけて、何度も吸わせたという。 同紙は「ルチキナはファンから激しい反発に直面している」と指摘した上で、英国の動物愛護団体PETAのミミ・ペケチ副代表は「ルチキナはオランウータンに電子タバコを吸わせるのがおふざけと思っているのなら、頭を何度も殴られすぎているに違いない」とし「これは賢く温厚な類人猿の福祉を侵害する行為です」と反発した。 また、米メディア「ニューヨーク・ポスト」によると、ルチキナの担当コーチ、ウラジミール・アカトフ氏は「彼女は休暇中です。戻ってきた際に、この件について必ず話し合います」と語ったという。SNS上に「彼女は逮捕され、終身刑に処されるべきだ」「バカの世代だ」とし「ひどい行為で、ボクサーとして試合に出場させるべきではない」との声が出ているという。 動物園側がルチキナに罰金を科す可能性も報じられている中、悪質な行為として、世界中に大きな波紋が広がっている。