暴力団の幹部ら4人が、会社員の男性から現金80万円あまりを脅し取ったとして逮捕された事件で、警察は2日、仙台市内の暴力団事務所を家宅捜索した。 伊藤成輝記者 「午前11時です。スーツ姿の捜査員が暴力団事務所に入り、家宅捜索が始まりました」 家宅捜索が行われたのは、仙台市青葉区にある指定暴力団・住吉会系の事務所。 この家宅捜索は、6月に住吉会系の幹部・阿部明仁容疑者(41)ら4人が、組織的恐喝の疑いで逮捕されたことを受けて行われたもの。 警察によると4人は、2024年10月から2025年5月にかけて、顔見知りだった仙台市の20代の男性会社員に対し、喫茶店などで「さらうぞ。組に応援金払え」などと、複数回にわたり合計86万円を脅し取った疑いが持たれている。 警察は捜査に支障があるとして4人の認否を明らかにしていない。 組織的恐喝の疑いでの逮捕は、1999年に法律が施行されて以来宮城県内で初めて。 警察は、脅し取った金が幹部の生活費や組織の運営資金などに使われていたとみて、組織の関与の実態を調べている。