詐取金が振り込まれ、凍結された口座から不正に現金が引き出された事件で、警視庁犯罪収益対策課は18日、詐欺と公正証書原本不実記載・同行使の疑いで、コンサルティング会社「スタッシュキャッシュ」(東京都渋谷区)の実質的経営者、林竹千代被告(61)=横浜市=ら男3人を再逮捕した。捜査関係者への取材で分かった。 ほかに再逮捕されたのは、スタッシュ社代表の井上達雄(73)=東京都杉並区=と、中国籍で、システム関連会社「Recrutas」(リクルタス、台東区)元代表の李小暢(37)=埼玉県川口市=の両被告。 捜査関係者によると、3人は6年8月、共謀して、スタッシュ社が「MVP Group合同会社」(東京都台東区)に貸し付けがあるとする虚偽の公正証書を作成し、凍結された同社名義の口座を差し押さえる強制執行を裁判所に認めさせ、約2450万円を詐取したとしている。 李容疑者は同社を買い取り代表に就任。口座には犯罪収益が入金され、凍結されていた。 3人は7月27日、リクルタス社の凍結口座から同様の手口で約610万円を引き出した詐欺などの疑いで逮捕され、今月15日に起訴されていた。