警察官をかたる人物からの電話でSNSのビデオ通話に誘導され、偽物の警察手帳や逮捕状を見せられて金をだまし取られる『ニセ警察詐欺』の被害が全国で急増しています。 熊本県内でもこの『ニセ警察』からの電話が相次いでいて、熊本市の80代の女性が1億円をだまし取られる被害も発生。警察が注意を呼びかけています。 これは、警察庁がホームページに公開しているニセ警察官からのビデオ通話の映像です。 警察によりますと、全国では今年1月から5月までの間に3816件、316億円ほどの『ニセ警察詐欺』の被害が確認されています。 県内でもこの『ニセ警察』からの電話が相次いでいるということです。 県内で1月から5月末までに確認された『電話でお金詐欺』被害は92件で、このうち56件がいわゆる『オレオレ詐欺』で、その大半が警察官や息子をかたる手口だったということです。 『ニセ警察詐欺』は、「守秘義務があるので情報を漏らすと懲役・罰金になる」「あなたの行動を監視している」などと追い詰められるのが特徴で、今年4月には熊本市に住む80代の女性が約1億円をだまし取られる被害に遭ったことが分かりました。 犯行には国際電話が使われることが多く、警察は「国際電話の利用休止申請をするなどし、知らない番号からの電話には出ないでほしい」と注意を呼びかけています。