大麻を所持したとして、警視庁は3日、専修大の学生で元柔道部員の羽黒朝陽容疑者(22)=川崎市多摩区=を麻薬取締法違反(営利目的所持)容疑で逮捕した。捜査関係者への取材で分かった。 捜査関係者によると、羽黒容疑者は6月13日、東京都多摩市で乾燥大麻約70グラム(末端価格約35万円)を所持した疑いがある。大量に所持していたことなどから、営利目的と判断したという。 羽黒容疑者は同日午前4時すぎ、市内でレンタカーを運転中に職務質問を受けた際、警察官の胸ぐらをつかんだとして、公務執行妨害容疑で現行犯逮捕されていた。「胸ぐらをつかんだわけではありませんが、そうであれば反省しています」と話したという。 ■車内から大麻特有のにおい レンタカーから大麻特有のにおいがしたため、警察官が車内を調べると、複数の小袋に入った大麻が見つかったという。同庁は入手経路を調べている。専修大は取材に「事実関係を確認中」としている。 6月には国士舘大男子柔道部や天理大ラグビー部の部員に大麻の所持や使用の疑いが浮上していた。大学運動部員による薬物事件は絶えず、警視庁は警戒を強めている。(三井新、西岡矩毅)