事業許可がないのに有償で取引先の荷主関係者を運んだとして、警視庁は8日までに、道路運送法違反容疑で運送会社「軽急便」(本社・名古屋市)の東京営業所元所長橋川達哉容疑者(32)=埼玉県越谷市=ら2人を逮捕した。荷主が荷物と一緒に乗る「同乗案件」と呼ばれる手法で、摘発は全国初という。 警視庁交通捜査課によると、同乗したのは、配送を依頼した荷主の電気機器メーカーの従業員ら。メーカー側は移動費や車両購入費を削減できる利点がある。運賃は割安とみられ、容疑者らが取引先との契約継続などを狙ったとみて調べている。