窃盗容疑者から買い取りか 「おかげで経営成り立った」古物商を逮捕

盗品の電化製品などを買い取ったとして、警視庁は、千葉県船橋市本町4丁目、リサイクルショップ経営者石川貴士容疑者(54)を、盗品等有償譲り受けなどの疑いで逮捕し、10日に発表した。「盗品かもしれないと思いながら買い取っていた」と話しているという。 捜査3課によると、石川容疑者は2024年7月3日、自身が経営する同市川市の店で、家電量販店から盗まれたラジオや火災報知機計15点(販売価格約22万円相当)を、盗品と知りながら6万3千円で買い取った疑いがある。 同松戸市の家電量販店で商品を盗んだとして、昨年逮捕した60代の男について、同課が調べたところ、石川容疑者の店を頻繁に訪れていたことが判明。買い取り記録を調べたところ、22年1月~24年7月、約400回にわたって計1400万円分の商品をこの男から買い取っていた。 男からの買い取りは店全体の買い取り額の9割以上を占めており、買い取った商品は別の古物店に転売されていたという。昨年1年間では、転売で200万円の利益を得ていたとみられ、石川容疑者は「男のおかげで(店の経営が)成り立っていた」と話しているという。(藤田大道)

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