手錠と腰縄をつけられ取り調べに強制連行 「黙秘権」侵害で大阪府に賠償求め提訴

警察の留置施設に勾留された男性が取り調べ室に強制的に連れていかれ「黙秘権を侵害された」などとして、大阪府に賠償を求める裁判を起こしました。 訴えを起こしたのは、同僚を刃物で刺してケガをさせ、殺人未遂の疑いで逮捕され、その後、傷害の罪などで起訴された中国人の男性(42)です。 訴状などによると、男性は、大阪府警東淀川署の留置施設に勾留中、黙秘する旨を伝えましたが、手錠と腰縄をつけられ、車椅子に乗せられて取り調べ室に連れていかれたということです。 男性は、「黙秘権の侵害にあたる」などとして、きょう大阪府に110万円の賠償を求めて提訴しました。 【男性の代理人高山巌弁護士】「罵詈雑言にさらされ、長時間の取り調べにさらされ、人格を否定され、というところを乗り越えてくださいよなどというものが黙秘権の中身でいいのでしょうか」 大阪府警は、「取り調べのために出場させることは、黙秘権の侵害になるとは考えていない」とコメントしています。

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