川崎ストーカー事件、家族の思い 戻らない命、「全容解明を」

川崎市の住宅で岡崎彩咲陽さん(20)の遺体が見つかったストーカー事件で、神奈川県警は12日、岡崎さんに対する殺人容疑で、元交際相手白井秀征容疑者(28)を再逮捕した。家族は数カ月の間、行方不明になった彩咲陽さんを捜し続けた。なぜ命が失われなければならなかったのか。失意の中、事件の全容解明を求めている。 「守ってあげられなかった」。5月、彩咲陽さんの告別式後、父鉄也さん(51)は悲痛な思いを絞り出した。彩咲陽さんが昨年12月20日ごろに失踪してから神奈川県警に行方不明届を提出。さらに探偵を雇い、SNSで情報提供を呼びかけて足取りをつかもうとしてきた。 友達思いで、周囲を笑わせてくれる存在だったという彩咲陽さん。別の家族は「亡くなったということがいまだに受け入れられない」とやり切れない気持ちを吐露する 失踪前から白井容疑者のストーカー被害を訴えてきたこともあり、最悪の結果を防げなかった県警への不信感は拭えない。悲劇を繰り返さないよう相談対応の見直しを求める署名活動には数万筆が集まった。

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