悪臭、汚物、伸び切った毛……「150匹のプードル放置」ブリーダーに直撃ルポ 関係者らが告発、多頭飼育崩壊の実態は?

「100匹以上のプードルを劣悪な環境に放置しているブリーダーがいます。実態を見に来てもらえませんか?」 今春、私(記者)が過去に取材した男性(63)からそう、連絡があった。気になってブリーダー宅へ足を運んでみると、悪臭の中、汚れて体毛が伸び切った犬たちがけたたましい鳴き声を上げていた。私はブリーダーを直撃取材。動物愛護団体に告発した関係者らも「犬たちを救ってほしい」と取材に応じ、多頭飼育崩壊の実態を語ってくれた。(共同通信=武田惇志) ▽「絶対に許せない」 かつて男性とは、ある事件取材で知り合った。2023年に刑務所を出所後、犬を溺愛するようになり、愛犬飼育管理士の資格を持つまでに至った。 そんな男性が、知人の紹介で大津市の70代女性ブリーダーと知り合ったのは2024年8月のこと。専門はプードルだという。 優良ブリーダーの子犬を紹介するマッチングサービスとうたう直販サイト「みんなのブリーダー」内のブリーダー紹介ページでは、女性が犬の健康や衛生状態に留意していることが記されていた。 サイトはペットと飼い主が安心して出合えることを目指し「安心・信頼・倫理性」を重視した独自の品質管理体制を構築したとある。

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