16歳少年を少年院送致 ミャンマー拠点詐欺 名古屋家裁

ミャンマーを拠点とした特殊詐欺事件で、名古屋家裁は28日、かけ子として関与し詐欺の非行内容で送致された少年(16)を第1種少年院送致とする保護処分を決定した。 尾田いずみ裁判官は「犯罪組織の監視や脅迫があったとはいえ、違法性を認識して渡航し、一定の責任は免れない」と強調。「資質・発達上の特性、家庭環境の不安定さを背景に深刻な社会不適応を来していた」と述べ、特性に配慮した矯正教育が必要だと指摘した。 少年は1月、石川翔紀被告(32)=詐欺罪で起訴=らと共謀し、ミャンマーの拠点から警察官などを装って三重県鈴鹿市の男性らに電話し、現金を振り込ませてだまし取ったとされる。5月以降に2回逮捕され、7月に家裁へ送致されていた。

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