佐賀殺傷犯ベトナム人、複数刃物傷に強い殺意 外国人犯罪45%ベトナム人で凶悪犯も最多 「移民」と日本人

佐賀県伊万里市の母娘殺傷事件で、強盗殺人と住居侵入容疑で佐賀県警に逮捕されたのは、ベトナム人技能実習生の男(24)だった。ベトナム人による犯罪は近年増加傾向で、警察庁によると昨年の来日外国人犯罪の約45%はベトナム人で最多、凶悪犯も2割はベトナム人で最多を記録している。 今回の事件では、司法解剖の結果、死亡した椋本舞子さん(40)には致命傷となった首の傷に加え、腹などにも刃物による複数の傷が確認され、失血死だった。県警は、男が強い殺意を持っていた可能性があるとみている。 警察庁「令和6年における組織犯罪の情勢」によると、平成元年以来の来日外国人犯罪の総摘発数は平成17年の4万7865件をピークに減少傾向だったが、28年の1万4133件を底に増加傾向へと転じ、令和6年は2万1794件と前年の1・2倍に増えた。 国籍別では長らく中国が最多だったが、平成29年にベトナムが最多となり、中国が減少傾向なのに対しベトナムは増加傾向。令和6年は2万1794件のうちベトナムが9690件で44・5%を占め、外国人犯罪の半数近くはベトナム人によるものとなっている。 特に殺人、強盗、放火、不同意性交の「凶悪犯」はベトナムと中国が目立ち、令和6年の凶悪犯の摘発総数260件のうちベトナムが51件(約20%)、中国が44件(約17%)となっている。 また、警察庁は「来日外国人による犯罪は、日本人によるものと比べて多人数で組織的に行われる傾向がうかがわれ、出身の国・地域別に組織化されている場合が多くみられる」と指摘。ベトナムの場合は、ベトナム語で「部隊」を意味する「ボドイ」と呼ばれるSNSを通じた組織の暗躍も指摘されている。

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする