佐賀、母娘強殺事件から1週間 逮捕のベトナム人の男、動機焦点

佐賀県伊万里市の住宅で母娘が死傷した強盗殺人事件は、2日で発生1週間。逮捕されたベトナム国籍の技能実習生の男(24)は、勤務態度がまじめで、監理団体の面談でも悩みやトラブルは把握されていなかった。周囲は「事件につながる経緯が思い当たらない」と戸惑う。男は「何も話したくない」と供述しており、県警は詳しい動機の解明を進める。 技能実習の監理団体によると、ダム・ズイ・カン容疑者は2023年12月に来日。もともとベトナムで鶏肉を扱う仕事をしており、伊万里市内の食品加工の工場で働くことになった。 団体は毎月、通訳を交えて面談を実施。特に問題は見当たらなかった。勤務先責任者は「勤務態度はまじめで無断欠勤もなかった」と証言。事件当日の午前中も出勤していた。 事件は7月26日午後4時20分ごろ発生。県警によると、カン容疑者はインターホンを押して開けられた玄関から侵入し、日本語講師椋本舞子さん(40)と70代の母親をナイフで脅して現金1万1千円を奪い、2人を切り付け椋本さんを殺害、母親の首などに傷を負わせた疑いがある。

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