信者の男性2人をそそのかし入水自殺させたとして自称占い師の女が逮捕・起訴された事件で、有印私文書偽造・同行使などの罪に問われた無職、寺崎佐和子被告(47)=大阪府河内長野市=と、自殺幇助(ほうじょ)の罪に問われた無職、滝谷奈織(なぽり)被告(59)=東京都中野区=の初公判が1日、それぞれ大阪地裁で開かれた。 罪状認否で寺崎被告は起訴内容を認めた。滝谷被告も実行行為についてはおおむね認めたが、自身も女に従って自殺しようとしていたとし、「私は結果的に生き残った」と述べた。 検察側の冒頭陳述によると、2人は「創造主」と自称する占い師の浜田淑恵被告(63)=自殺教唆罪などで起訴=のもとで、浜田被告が「神の国のメンバー」と呼ぶ中核的な信者だった。 起訴状によると、滝谷被告は浜田被告と共謀し令和2年7月、体を縛るためのマイクコードや鎮痛剤を準備し、男性2人の自殺を手助け。寺崎被告は翌8月、うち1人の遺書などを偽造し、警察に提出したとしている。