大阪府東大阪市の山中などで国土交通省の男性職員の切断された遺体が見つかり、同じマンションに住んでいた無職の28歳の男が強盗殺人と死体遺棄の罪で逮捕・起訴された事件で、大阪府警は4日、新たに窃盗と覚醒剤取締法違反の疑いで書類送検したと発表しました。 起訴状によりますと、強盗殺人と死体遺棄の罪で逮捕・起訴された無職の大木滉斗被告(28)は2024年12月、大阪市中央区で同じマンションに住む国交省航空保安大学校の会計課長、神岡孝充さん(当時52)の首を絞めるなどして殺害し、現金やキャッシュカードを奪った上、遺体を損壊して運び出し、東大阪市の山林や大阪市中央区の解体工事現場に遺棄したとされています。 大木被告は当初、警察の調べに対し、「自宅の玄関から出てきた神岡さんを襲った」、「金が欲しいという理由で神岡さんの首を絞めて殺した。殺して服を脱がせたあと、神岡さんを解体した」などと供述していましたが、強盗殺人の疑いで逮捕された際は、「黙秘します。黙秘する理由も黙秘します」と話していました。 2人は面識はなかったとみられていますが、大阪地検は、犯行当時の精神状態を調べるため、3月から約4か月間にわたって鑑定留置を行い、鑑定の結果、刑事責任能力を問えると判断して今年7月に起訴していました。